IKツリサート

●異形鉄筋をプレス加工によって部分的に平たく変形させたインサートです。
●「異形鉄筋に対するコンクリート付着」+「 変形した胴体部分の膨らみ」により、通常の異形インサートよりも引抜強度が向上します。
●更に抜け止め鉄筋を通すための、丸穴を開けてあります。
●主に重量物吊り上げ用として使用されます。




IKツリサート 製品画像

(IK20100 ※画像をクリックすると拡大画像が表示されます。)



端部には、袋状の内ネジ(メスネジ)が切られており、ボルトを取り付けることができます。

 

インサート使用例

コンクリート躯体を吊り上げる時に、アイボルトなどの吊り金具を取り付けるメスネジとして使用します。

 




IKツリサート 抜けにくさの秘密



 IKツリサートは、その独特の形状により、通常の異形鉄筋インサートよりも、さらに抜けにくい形状になっています。



     ●その1.材料はコンクリート用異形鉄筋を使用しており、そもそも抜けにくい形状の素材です。

  
     ●その2.ボディ部分はプレスによる膨らんだ形状になっており、これによりコンクリートはコーン状破壊となるため、
          引張荷重は通常の異形鉄筋インサートよりも大きくなります。




     ●その3.ボディの凹んだ部分にもコンクリートが入り込み、これにより、一層の抜け止め効果を発揮しています。


 



異形鉄筋インサート(横穴無し)との引抜き時の比較

 

 IKツリサートの形状による抜け止め効果を検証するために、通常の異形鉄筋インサートと同条件で、コンクリート引抜試験を行って
 います。


試験日 平成16年9月4日
場 所 株式会社タケネ 倉庫内
試験体 ①異形鉄筋インサート EKFL16100  (D25 L=100 異形鉄筋にM16のメネジを切ったもの) 2本
    ➁IKツリサート   IKL16100 (D25 L=100 ボディ部をプレス変形させた異形鉄筋にM16のメネジを切ったもの 2本


① 異形鉄筋インサート EKFL16100(D25 L=100 M16) ➁ IKツリサート IKL16100(D25 L=100 M16)
   
  試験体1(No.5)  最大荷重値 65kN(6633kgf)
  試験体2(No.6)  最大荷重値 83kN(8469kgf)
           平均最大荷重値 74kN(7551kgf)





  試験体1(No.3)  最大荷重値 78kN(7959kgf)
  試験体2(No.4)  最大荷重値 92kN(9388kgf)
           平均最大荷重値 85kN(8673kgf)

    →同条件で引抜試験を行った異形鉄筋インサートと比べ、
     同じD25×100Lの異形鉄筋でありながら、
     ボディー部の膨らんだ形状によるコーン状破壊で、
     平均で1000kgf以上も、引抜荷重が増している。

 

 




異形鉄筋インサート(横穴付き)との比較


  IKツリサートを使用することで同じ直径の横穴をあける場合でも、ワンランク細い材料径で製造でき、コストダウンとな
  ります。以下、M16の横穴付異形鉄筋インサートを例に説明します。

   ① M16異形インサート(φ15横穴付)は、D25を使用することが一般的。(穴部分横の肉厚を確保するため)




   ➁ このとき、ワンランク細いサイズのD22を採用すると、肉厚が薄くなり危険である。




   ③ これに対し、IKツリサートではプレスによる幅広部分があるため、D22にも安全にφ15横穴をあけることができる。

 


   穴肉厚部分のインサート断面積による検証は以下の通り。

  ① M16 異形インサート
D25 φ15横穴付
➁ M16 異形インサート
D22 φ15横穴付
③ M16 IKツリサート
D22 φ15横穴付
穴部分拡大画像
断面図 A-A’ 断面図 B-B’ 断面図 C-C’ 断面図
肉厚部分
断面積
(上図斜線部
141.53mm2 79.78mm2 145.67mm2


    結果としては、D22による横穴付きM16異形鉄筋インサートが製造でき、全体としてのコストダウンにつながる。





IKツリサート 寸法図


商品番号
ネジ径 全長 ネジ長 材料径
直径
穴位置 許容引抜荷重
(30N/mm2時)
引抜
荷重
計算書
せん断
荷重
計算書
図面
IK12080 M12 80 25 D19 φ11 20 8.4kN ( 857kg)
IK12100 100 30 25 12.5kN (1276kg)
IK12150 150 35 32.0kN (3265kg)
IK16080 M16 80 30 D22 φ15 20 8.7kN ( 888kg)
IK16100 100 35 25 12.9kN (1316kg)
IK16125 125 40 21.7kN (2214kg)
IK16150 150 32.7kN (3337kg)
IK20100 M20 100 35 D29 φ15 25 13.9kN (1418kg)
IK20125 125 40 22.9kN (2337kg)
IK20150 150 34.2kN (3490kg)
IK20175 175 47.7kN (4867kg)
IK20200 200 63.4kN (6469kg)
IK22125 M22 125 40 D32 φ15 25 23.5kN (2398kg)
IK22150 150 34.9kN (3561kg)
IK22175 175 48.5kN (4949kg)
IK22200 200 64.4kN (6571kg)
IK24125 M24 125 40 D35 φ15 25 24.0kN (2449kg)
IK24150 150 35.5kN (3622kg)
IK24175 175 49.3kN (5031kg)
IK24200 200 65.3kN (6663kg)

 

  ※メッキ品は、ユニクロメッキになります。
  

 


IKツリサート 抜け止め用異形鉄筋溶接例

 


引抜き試験結果

    IKツリサート IK16080(M16 D22×全長80mm)

 



IKツリサート コンクリート中引抜試験結果